往年のハードボイルドの息吹を感じさせる懐かしさ、推理力
と格闘技にたけた活劇ヒーローの新しさ──池上冬樹
バリー・ランセット著/白石朗訳
バリー賞最優秀新人賞。全米大絶賛のハードボイルド・シリーズ第一弾
[あらすじ] サンフランシスコで古美術商と私立探偵を営むジム・ブローディのもとに、市警の友人から一本の電話が入る。ジャパンタウンというショッピングモールで日本人一家5人が惨殺されるという事件が起き、日本で生まれ育ち、日本の事情に詳しいブローディに助言を求めてきたのだ。
現場には、謎の漢字が記された血まみれの紙片が残されていた。その漢字は4年前妻が亡くなった現場にあったものと同じだった。今回の事件は妻の死と関係があるのだろうか? 漢字の謎を追っていくうちに、娘にも危険が迫る。愛する娘を救うべく、ブローディは強大な日本の秘密組織に立ち向かうが、そこには驚愕の真相が──。
日本通の著者によるノンストップ・エンターテインメント
[書評より]
「洗練された国際派サスペンス……作者は古今のミステリへの豊富な知識やスピード感みなぎるアクションを描く鋭いセンスに恵まれている」ニューヨークタイムズ・ブックレビュー
「サンフランシスコから作者の第二の故郷である東京までノンストップで疾駆するワールドワイド・エンターテインメントだ」サスペンス・マガジン
「日本の地理や歴史や文化を知り尽くした作者は、太平洋の東西にまたがるスリル満点で情報量たっぷりの冒険譚を書きあげた。達意のプロットは心憎く展開し、アクションは一瞬のよどみもなく迫真のクライマックスまで一気に突き進む。新機軸の犯罪小説の誕生だ」カーカス・レビュー
池上冬樹「解説」より
T・ジェファーソン・パーカーがもつエモーショナルのドラマと、グリーニーがもつ圧倒的なディテールの緊迫感みなぎる活劇の連続がここにある。なるほど二人がほめる理由がよくわかる。自分たちと同じものをもち、全力投球で小説にしていることが心地好いのだろう。……そのくらい熱気が溢れているし、新人作家としての侮れない膂力がある。
[著者紹介]
バリー・ランセット(Barry Lancet)
アメリカの小説家。講談社インターナショナルに勤務後、米国で本格的な執筆活動を始める。 『ジャパンタウン』は〈私立探偵ジム・ブローディ〉シリーズ第1作。
続刊に『Tokyo Kill』『Pacific Burn』『The Spy Across the Table』(いずれも邦訳未刊)がある。 白石朗(しらいし・ろう)
英米小説翻訳家。キング、グリシャム、デミル等、ミステリ、ハードボイルド系作家の翻訳を多数手がける。
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著者は来夏まで日本に滞在。各種インタビューも可能です。お問い合わせは上記増子まで。
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